帰納的定義と証明技法 整数論の基本定理、素数の積、帰納法
情報系のための離散数学 (猪股 俊光 (著)、南野 謙一 (著)、共立出版)の第3章(帰納的定義と証明技法)、章末問題の問3.5の解答を求めてみる。
2は素数。
2以上n以下の自然数が 素数、あるいは素数の積であると仮定する。
このとき、
が素数ではない場合、 ある自然数
が存在して、 mは素数または素数の積で、
はmで割り切れる。
また、
なので、
は素数または素数の積である。
よって、
は素数の積である。
ゆえに、 帰納法により、 2以上の自然数は素数または素数の積である。
(証明終)