計算機科学のブログ

帰納的定義と証明技法 構造帰納法 構造帰納法 実数、四則演算、左右の括弧の数、初期段階、帰納段階

情報系のための離散数学 (猪股 俊光 (著)、南野 謙一 (著)、共立出版)の第3章(帰納的定義と証明技法)、3.2(構造帰納法)、3.2.2(構造帰納法)の問3.6の解答を求めてみる。

初期段階。

実数の場合は括弧の数は0である。

帰納段階。

任意の

p , q A exp

に対して、 pの 左右の括弧の数、 qの左辺の括弧の数が同じであると仮定する。

p、 g の 左右の括弧の数をそれぞれ

p l , p r , q l , q r p l = p r , q l = q r

とおくと、

( p + q ) , ( p - q ) , ( p × q ) , ( p q )

のいずれも左右の括弧の数はそれぞれ

p l + q l + 1 p r + q r + 1

となり、

p l + q l + 1 = p r + q r + 1

なので、左右の括弧の数は同じである。